少々前の話になるが、コシヒカリマラソンの翌日の10日、新潟市の新潟県立万代島美術館で開かれていた「スタジオジブリ・レイアウト展 」に行ってきた。
レイアウト展はこの日が最終日で、かなり混雑しているかと思ったら、そうでもなく、スムーズに鑑賞することができた。レイアウト自体が、鉛筆書きの地味なものなので、子ども向けというよりは、アニメ好き(というかジブリ好き)な大人向けの展覧会という印象だ。
そもそも「レイアウト」とは、絵コンテと原画の中間の工程に当たり、一言でいうとアニメーションの「設計図」ということだった。「アルプスの少女ハイジ」から「母を訪ねて三千里」「カリオストロ」・・・そして「マーニー」まで、かなりの量のレイアウトを展示していた。
「設計図」とはいうものの、ほとんど実際には存在しない景色や人物も含めた精巧なスケッチを見ているようだった。ジブリのスタッフをはじめ、宮崎駿氏も含め、携わっているスタッフのデッサン力の高さには、文字どおり舌を巻いてしまった。
空想の世界を精密に描くスタッフのイマジネーションは、どこから来るのだろう。アニメの世界の奥深さを、あらためて知ることになった。
いっしょに行った妻と三女も、真剣に鑑賞していた。
いっしょに行った妻と三女も、真剣に鑑賞していた。
正直、あまり期待しないで出かけたのだが、思いがけず見ごたえのある展覧会だった。