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Channel: 妙高山麓発・サラリーマン日記
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白く輝く山々に見守られながら【笹ヶ峰高原~真川~黒沢(4/27)】

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 前週(4/19)の火打山~影火打~惣兵ェ落谷の山スキーのときから目を付けていた、笹ヶ峰高原を流れる川へ渓流釣りに行ってきた。釣果は、かろうじて「坊主」を免れた程度だったが、春の日差しを全身に浴び、残雪を踏みしめながらの釣行は、なかなか乙なものだった。

 キャンプ場の入口を過ぎ、黒沢橋を渡った所で除雪は終了。すでに何台かの車が止まっていた。山スキーや釣りの人たちらしい。まあ釣果は期待せず、準備を整えて出発する。
 まずは適当な所から川原へ降り、真川の流れへ向かう。夏場はダム湖の水が満ちている場所も、今の時期は一面の雪に覆われている。しかし、今日は気温がかなり上がりそうなので、それなりに注意が必要だ。
 ザクザクと湖の真ん中まで行き、真川が湖に注いでいる箇所から釣り糸を垂れ始める。ひょっとして、湖に下ったイワナが育って大物になり、真川を遡っているかも・・・と、期待を膨らませながら、釣り上がって行く。餌はミミズ。予想したとおり、川の水量はかなり多く、魚たちは大きな岩や石の下でじっとしているのかもしれない。川の向こうには、白い衣をまとった天狗原山や金山が真っ白に輝いている。実は今日は、金山に行こうと思っていたのだが、気温がかなり上がる予報だったし、先週の山スキーで右の踵の巨大な水ぶくれがつぶれて、まだかなり痛いこともあって、お気楽な渓流釣りにしたのだった。が、あの白い斜面を見ていると、なんだかうずうずしてくる。
 でも、のんびりと山を眺めながら、いや、山に見守られながら、こうして釣り糸を垂れるのも悪くない。

 竿を出し続けるが、まったくアタリがないまま、とうとう杉野沢橋に到着。真川本流を離れ、鍋倉谷のほうへ向かうと、上流からドンブラコと雪の塊がいくつも流れてきた。気温の上昇に伴い、上流でスノーブリッジが崩壊したり、雪崩が起きたりしているのかもしれない。水はとても冷たく、十数秒で手の感覚がなくなってしまうようだ。
 スノーブリッジの下を目がけて餌を流したところ、ようやくヒット。若干黒い色をした25センチオーバーのイワナだった。魚体の色から想像するに、この時期、まだ水温が低いため、笹ヶ峰の魚たちは、まだ奥底でじっと春の到来を待っているのかもしれない。

 時間はまだ正午。このままだと不完全燃焼なので、場所を変えて釣りを続けることに。雪の林道をザクザクと歩き、黒沢へ。乙見湖の合流点付近から竿を出すと、すぐにアタリが。まだまだチビッ子のイワナだ。その後も、何尾か釣り上げたが、みんなリリースサイズばかり。というわけで、黒沢も早々に切り上げて撤収した。

 心地よい疲れというか、まだ不完全燃焼のまま帰宅。晩飯前に一汗流そうと、右の踵に絆創膏を貼って、1時間ほどジョギングした。
 実は、コウノトリさんからのお誘いもあって、6月8日に上越市で開かれる「高田城ロードレース」のハーフマラソンに急遽エントリーした。エントリーの締切日に連絡をもらい、衝動的にクリックしてしまったような・・・。もちろん高田城には初参加。普段はなかなか走れない場所でもあるので、今から当日が楽しみだ。

〇山行日  2014年4月27日(日)
〇山行地  笹ヶ峰高原~関川水系真川~鍋倉谷~黒沢
〇メンバー わたし単独

まぶしい緑の中、ファミリーで山菜採り【籠町南葉山麓(4/29)】

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 「昭和の日」の4月29日、散策と山菜採りを兼ねて、家族3人(わたし、妻、三女)で、籠町南葉山の麓へ出かけた。いつもは妻を誘ってもなかなか行かないのだが、今回は珍しく着いて来た。

 適当なところに車を止め、山川に沿って奥へ延びる林道を進んでいくと、芽吹き始めた緑と残雪が美しい。足元には、キクザキイチゲなどの可愛らしい花々が一面に咲いていて、一昨日の笹ヶ峰高原の銀世界が嘘のようだ。
 今年に入って、山スキーでもここへ訪れているが、訪れるたびにまったく違った景色を見せてくれている。
 道端には、ゼンマイやワラビなどがポツポツ。のんびりと散策を楽しみながら、これらを採って袋に入れていく。かなり人が入っているようだが、思ったよりもそれなりの量が採れた。

 ありがたかったのは、出会ったお二人の男性がたから「これ、よかったら食べて」と、採れた山菜のおすそ分けをいただいたこと。なんだか恥ずかしい話だが、わたしの顔には「ぜんぜん山菜が採れていません」と書いてあるのかもしれない。でも、たぶん、子どものおかげなんだろう。
 今回驚きだったのが、いただいた「イッポンワラビ(別名:アカコゴメ)」のおいしさ。おひたしにして食べたが、クサソテツ(別名:アオコゴメ)とはまた違った食感で、なかなか美味だった。ごちそうさまでした。
 
 汗をかきかき、林道奥の植林地に到着すると、なんとそこには一面薄紫の絨毯が広がっていた。こんな所にカタクリの大群生があったとは、知らなかった。「斐太歴史の里」では、もうとっくにカタクリの見ごろは終わっているが、ここはちょうど見ごろとなっていた。
 その後、川原に下りて竿を振ると、かわいらしいイワナがかかり、三女は大喜び。(もちろんその場でリリースした。)
 その後、正午過ぎには切り上げて、自宅に戻り、ワラビとゼンマイの処理。夕食はタラの芽やコシアブラの天ぷら、アカコゴメのおひたしと、山菜づくしのメニューとなった。

〇山行日時  2014年4月29日(火)
〇山行地   籠町南葉山麓(籠町集落~林道~山川周辺)
〇メンバー  わたし、妻、三女

輝く新緑と残雪の稜線へ【刈羽黒姫山(5/4)】

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 ちょうど長女が帰省して、以前から約束していた登山に出かけることに。雪解け後の初トレッキングは、ここ数年、米山が定番となっていたが、そろそろ飽きてきていたので、「新・にいがたファミリー登山(新潟日報事業社刊)」を見ていたら、米山と同じく、刈羽三山の一つ「刈羽黒姫山(889.5m)」が目に留まった。登り口は5つあるらしく、それぞれ違った山歩きが楽しめるらしい。小2の三女も行きたいと言い出したので、2時間ぐらいで登れるらしい柏崎市の折居地区からのコースに挑戦してみることにした。ただ、このコースには、ヤセ尾根や鎖場があるとのことで、少々難儀な気がしないでもないが、まあいいか、ということで、取りあえず行ってみることにした。

 4日(日)は、朝からすばらしい天気。メンバーは、わたしと長女、三女という初めての組み合わせだ。長女と三女は二人とも干支は「戌(いぬ)」で、年齢はひと回り違う。戌年どうしということもあって(?)か、この二人は比較的仲がいい。長女が家を離れて一人暮らしをするようになってから、その傾向はより強くなったような気がする。
 車で新井柿崎線から国道253号で大島区方面へ。登坂斜線から左の県道を進み、国道353号を経て柏崎市の折居・上向地区に入る。更に農道らしき狭い道を進み、登山口の駐車場に到着。準備を整えて9時30分ごろ出発する。駐車場には、わたしたちの車のみ。ゴールデンウイークなのに、この空き方は、静かな山ということなのだろう。農道を進み、江ざらいをしている地元の皆さんに、あいさつを交わす。川沿いにしばらく進むと、石で出来た立派な「黒姫山参道入口」の石碑のようなものがあり、この山も信仰の対象であることが理解できた。ここで左の橋を渡ると、いよいよ登山道が始まる。
 しばらくは杉の植林地が続き、後に広葉樹林に変わる。それにしてもブユが多く、うっとうしいったらありゃしない。虫除けスプレーもあまり効果はなく、以前、戸隠山でブユに散々やられ、医者に罹った経験のある長女は悪夢の再来だと、ギャーギャー騒いでいる。三女は騒ぐこともなく、淡々と登っていく。道の脇には様々な花が咲いていて、心を和ませてくれる。おかげでクマバチも多いが、スズメバチとは違って、気になるほどではない。
 汗をかきかき、ここのところの少雨でカラカラに乾燥した登山道を進むと、10時30分ごろ、標高592mの鶏冠嶺(とさかづんね)という場所に到着。どうやらここが行程のほぼ中間らしい。子どもたち二人は元気で、ひとまずほっとする。ここから山頂方面に向かって降下すると、再び登りにかかるが、しばらくは両側が切れ落ちたおっかないヤセ尾根が続く。子どもたちは、そんな状況をおっかなびっくりしつつも、逆に楽しみながら、一歩一歩進んでいる。弱音を吐いたら気合いを入れようかと思っていたが、そんな心配はなさそうだ。行く手には、残雪をたたえ、緑が眩しい稜線が輝いている。高度間抜群のヤセ尾根を振り返ると、いつの間にか「米山さん」がそびえている。
 核心部分の鎖場2カ所過ぎてしばらく行くと、残雪が現れる。ザクザクと残雪を踏みしめ、まだ芽吹いたばかりのブナの若芽を楽しみながら進むと、前方に非難小屋が。11時40分、ようやく刈羽黒姫山の頂に立つことができた。ここまでの所要時間は2時間10分程度。かなりのゆっくペースだったが、子どもたちの顔には充実感が。連れてきた甲斐があった。
 山頂の残雪はまだ1mほどあり、祠はまだ半分雪に埋もれていた。祠の隣には、不動明王が祀られていた。二人組みの男女の先客がいて、あいさつを交わす。すぐ近くにある電波塔らしき建物のすぐそばには、コゴメ(クサソテツ)が生えていたので、これを少々いただき、バーナーでお湯を沸かして茹でる。これをカップめんに入れ、「コゴメラーメン」の完成。味気ないカップめんに命が宿ったような? コゴメはそろそろ飽きてきた時期だが、子どもたちはそれなりに喜んで食べていた。
 わたしたちが休んでいると、何組かが登ってきた。でも、GWの割には、決して多いとは言えない。米山はさぞかし混んでいることだろう。食後の紅茶を飲んでから、13時過ぎに下山開始。下りは登りよりも苦手だという長女は、へっぴり腰な上に足場が悪いため、なかなかスピードが上がらない。2時間近くかけて、おっかなびっくりのんびりと下り、14時50分に登山口に到着。
 思いがけずこのゴールデンウイーク、珍しい親子三人の組み合わせで、充実した山歩きを楽しんだ。
 次回は、残る刈羽三山の一つ、八石山に登ってみたい。

〇山行日時  2014年5月4日(日)
〇山行地・コース    柏崎市・折居・上向登山口~鶏冠嶺(とさかづんね)~刈羽黒姫山往復
〇メンバー  わたし、長女、三女

海谷山塊・阿弥陀山から無事帰還(5/10)

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 今日、念願の海谷山塊の阿弥陀山(1,511m)の頂に立つことができました。
 天候、条件、景色ともに申し分なく、思い出に残るすばらしい山行となりました。
 詳細は近日中にアップしますので、よろしければまたご来訪ください。

憧れのツインピークの頂へ【西海谷山稜・阿弥陀山 1,511m(5/10)】

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 先週末の5月10日(土)、念願の海谷山塊の阿弥陀山(1,511m)の頂上に立つことができた。
 阿弥陀山は、糸魚川市の海谷渓谷の北東側に連なる山々(東海谷山稜)の一つで、以前は登山道があったらしいが、現在はそれがほぼ消滅しており、国土地理院の地図にも、登山道は記載されていない。北峰と南峰の双耳峰からなり、北峰が頂上ということになるらしい。
 以前、いくつかの山岳写真集で、あのツインピークの迫力ある姿を見て、いつかはあの頂に立ちたいと思っていた。上越市の高田~春日山辺りからも西の空の下に、あのツインピークがよく見えるのだ。

 夏場は低山ということもあり、強烈な藪こぎを強いられるとのことで、狙うなら、この残雪期しかないと思っていた。いろいろと思案した結果、残雪が残るこの時期に、雪渓を詰めて登るのがベストだろうということで、今回の挑戦となった。

 メンバーは、職場の山仲間のTさんとわたしの2人。朝5時にTさん宅を出発し、北陸自動車道を糸魚川方面へ。朝6時30分ごろに糸魚川市の海谷渓谷にある三境パークに到着すると、山菜採りらしき軽トラ1台以外は、わたしたちだけ。45分、準備を整えて出発する。
 天気は回復傾向とのことだが、イマイチすっきりしない。三境パークを出発し、海川左岸に付けられた道を下っていく。曇り空なものの、新緑は美しく、雪解け水で増水している川の激流の音が、渓谷にこだまし、清々しい気持ちにさせてくれる。途中、駒ノ沢を渡渉、何カ所か雪渓を横断し、ようやく海川の横断地点に到着。予想どおり対岸(右岸)までバッチリとスノーブリッジが残っていた。
 海川にかかったスノーブリッジを慎重に渡り、左岸の道を進むと、何カ所か道が崩壊していた。滑落しないよう、慎重に進むと、ようやく732高地の取水施設が見えてきた。その向こうには、まだ残雪が残り、芽吹き始めた木々の緑がまぶしい732高地が広がっている。いつか、ここでテントを張って、釣りをしたり、山菜やキノコを採ったりしながら、のんびりくつろいでみたい場所である。
 高地から左の雪渓を望むと、上部までまだしっかりと雪が付いている。この上部は、阿弥陀の山頂手前の稜線に続いている。今日は、この雪渓を詰めていくのだ。それにしてもかなり高低差があり、延々と続いているように見える。一歩一歩、耐え抜いて登っていくしかない。

 休憩の後、Tさんは簡易アイゼン、わたしは10本爪アイゼンを装着し、ピッケル、ヘルメット姿で、雪渓を登り始める。時折、崩落した巨岩や巨木が散乱し、デブリもある。落石や雪崩が起きないか、注意深く観察しながら進む。雪面は、締まって硬くなっているかと思っていたら、連休中に降ったと思われる柔らかなザラメ雪が積もっていて、今一つアイゼンが効かない。
 汗をかきかき雪渓を登っていくと、次第に天気は回復し、眩しい青空が広がってきた。振り返ると、732高地の向こうに西海谷山稜の鋸岳~鬼ケ面山~駒ケ岳の壁が立ちはだかっている。
 地図を見ていると、この先に岩の崖記号があるらしいが、残雪のせいかまだ露出していないようだ。ひょっとしたら雪庇が発達していて、崩落の危険もあるかと思ったが、その心配は少なそうだ。Tさんは、いいペースで登っている。

 次第に傾斜がきつくなると、稜線に出た。右の奥には、藪が露出した山頂(北峰)が見える。頂上は近い。さあ、どうやって辿り着こうか。雪の付いているところを選んで進み、極力山頂直下まで近づいて、藪こぎを最小限にしたかったのだが、Tさんの「急傾斜の雪の登りは避けたい」との意向から、このまま稜線を進むことに。雪が消えた場所からは、強烈な藪こぎとなった。「こりゃたまらん」というわけで、結局、山頂直下で若干下り、雪の付いている所を詰める攻め方に変更する。藪に入ると、かすかに踏み跡が出現したが、おそらく烏帽子からの登山道かもしれない。比較的わずかな藪漕ぎで、阿弥陀如来が待つ頂上に到着。Tさんと互いの健闘を称えあう。文献によると、仏像はもう一体あるとのことだったが、わたしたちが確認できたのは、この阿弥陀如来一体のみだった。もう一体の行方は?
 隣の烏帽子岳から続く稜線は、相当ハードな様子だった。今日は、烏帽子からのアプローチも考えたのだが、高地からのアプローチで正解だったと思った。阿弥陀の北峰も、かなりハードな様子だった。わたしには、たぶん手におえないはずだ。鉢山もなかなか難しそう。この地には、標高はさほどでないが、あまり多くの人に知られていない魅力的な山々やポイントが数多くある。文字どおり「最後の楽園」なのかもしれない。
 西海谷山稜や雨飾山、金山、焼山、火打山、鉢山、鉾ケ岳、そして日本海・・・普段なかなか見ることのできない雄大な景色をしっかりと目に焼き付け、帰路に就いた。雪渓の下りはあっという間で、拍子抜けしてしまった。

〇山行日時  2014年5月10日(土)
〇山行地   糸魚川市 海谷渓谷~732高地~西海谷山稜・阿弥陀山(往復)
〇コースタイム  6:45三境パーク出発~8:22七三二高地(休憩)~10:20稜線~11:15阿弥陀山山頂~休憩~11:55下山開始~13:00七三二高地~14:35三境パーク到着・終了
〇メンバー  わたし、Tさん

「刈羽三山」最後の山【下八石山~中八石山縦走(5/25)】

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 25日(日)は、刈羽三山のうち、まだ登ったことがなかった「八石山(はちこくさん)」に行ってきた。メンバーは、わたしと三女(小2)の二人。

 県道新井柿崎線を柿崎まで北上し、国道8号へ。鯨波の交差点を右折して快適な山道を進み、下(南条)八石の登山口である南条地区へ向かう。途中から、「大仏さんが寝ている姿」を連想させる山並みが現れる。どうやらこれが八石山らしい。
 今回は、南条登山口から入って下(南条)八石山(513.8m)に登り、最高地点である中八石山(518m)までを往復しようという計画だ。

 南条地区に到着すると、「ようこそ八石山へ」の横断幕がお出迎え。その先を進むと、路上に車がズラリと駐車されている。どうやら今日が山開きらしい。誘導のおじさんの言われるがままに路上駐車し、準備を整えて10時前に出発。今日はかなりの人が山に入っているようだ。この先の林道終点に駐車場があるらしいが、かなり手前でのスタートとなる。
 林道にある手作りの案内板から左の山道に入ると、杉林ながらも気持ちのいい道が始まる。500mほどで林道終点に出るが、車は止まっていなかった。ここまで車で来られたようだが、まあいいか。

 ここから本格的に登山がスタート。登山道は、かなり手が入っていて、手作りの階段や土留めが整備されていた。米山のように歩くにくいわけではなく、それなりに歩きやすい。また、ちょうど疲れたころに手作りのベンチが設置されていて、ありがたい。地元のボランティアの皆さんが汗を流して、継続的に整備を行っているようだ。前後には、団体や家族連れの登山者が多数いて、とてもにぎやかだ。それにしても今日はとても暑く、次々と汗が滴り落ちてきてくる。一方、三女はどんどんいいペースで登っている。
 分岐点からは、左の「沢コース」を進む。途中、水場でのどを潤し、「雨池」という小さな池を過ぎると、稜線に飛び出す。ここから急な上り坂を進むと、11時すぎに下(南条)八石山(513.8m)に到着。山頂には、100人近い皆さんがいて、驚いてしまう。山開きに参加された皆さんのようだ。もっと驚いたのは、立派な山小屋が2つもあったり、トイレやかまど、手作りブランコ、ハンモックなどがあったりしたこと。地域の皆さんの「山のオアシス」といったところか。三角点の前にある祠にお参りし、しばらく休もうかと思ったが、かなりざわついていたのと、正午ごろまでには中八石山(518m)へ到着したかったので、先を急ぐことに。中八石までの縦走は、鞍部の久之木峠まで下り、再び登り返すのだが、小2の三女に堪えられるかどうか。まあ、行ける所まで行ってみよう。

 山頂付近には、縦横無尽に道が付いていたが、中八石山への道標が見当たらない。イベントのスタッフのかたにお聞きし、ようやく縦走路が分かり、早速歩き出す。歩き出すと、いきなり下りの急坂が始まった。三女はへっぴり腰のまま、おっかなびっくり下っていく。しかし、三女は「やっといつもの静かな山になったね」。わたしも、ようやく山歩きらしい山歩きが始まり、ある意味、ほっとする。

 峠からの登りは、思ったほどでなく、正午過ぎに大きな電波塔が建つ中八石山(518m)に到着。ここに三角点はなかった。山頂からの景色は少々霞んでいたが、刈羽黒姫山と米山が望めた。この頂には、以前、山城があったようで、地名にもその由来があるようだった。地籍は、旧小国町になるらしい。
 ここでパンとジュース、冷えたゼリーのデザート付きの昼食を楽しむ。

 休憩後、往路を下八石まで戻ると、先ほどとは打って変わって、広い山頂は至って静かだった。ここからの下りは、「峰コース」と呼ばれる道を下った。分岐が多く、案内もないので少々不安になったが、迷うことはなかった。

 南条地区の登山口に到着すると、地元のかたの車が止まり、「みやげはないのか」と聞かれ、「竹の子」と「饅頭」をいただく。また、帰り支度をしていると「また来てくださいね」と何人もの人から声をかけられた。山に行くと「地域外の者の入山を禁ずる」「山菜採取禁止・罰金二万円也」「発見した場合は警察に通報する」などの看板を目にすることが多い。ここにも、「山々の植物を大切に」的な看板はいくつかあったのだが、これほど、登山者を許容し、地元に愛されている山は、非常に珍しいのではないだろうか。今度は、ぜひ、晩秋に訪れてみたい。

 これで、刈羽三山をすべて回ったのだが、文字どおり「三者三様」、個性豊かな三山だった。標高は一番低いが、この八石山が一番「濃い山」だったかもしれない。
 また、いろいろな面で、「山と人とのかかわり」を考えさせられた山だった。
 地元ボランティアの皆様、ありがとうございました。

〇日時  2014年5月25日(日)
〇コース・タイム 9:50南条登山口~沢コース~11:10下(南条)八石山(513.8m)~久之木峠~12:05中八石山(518m)~13:45下(南条)八石山~峰コース~15:00南条登山口
〇メンバー  わたし、三女

「高田城ロードレース」まであと1週間強(5/30)

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 来週末、6月8日(日)の「高田城ロードレース」が、およそ1週間後に迫った。種目は、ハーフマラソン。先日、ゼッケンが届き、それなりに「ヤル気」なってきたと言いたいところだが、先週末から体調不良で、喉の痛みと夜間の咳に苦しめられている。今は、これ以上病状が悪化しないよう、早寝早起きと禁酒に勤しんでいる。が、寝ていても突然痰が絡んで咳が出て、目を覚ますこともしばしば。加えて、ここのところの季節外れの暑さの影響もあって、どうにも体が重い。
 そんな状況なのだが、練習時のタイムは少しずつではあるが、上向いてきている。なにはともあれ、このまま適量の練習をこなし、「平常心」でレース当日を迎えるのが、今の目標だ。
 レース終了後は、うんまいビールを飲みたいものだ。

 ところで、5月の半ばから、次女(高2)が「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という珍しい病に罹り、しばらく松葉杖の生活だったが、ようやく回復してきた。初め、左足が腫れて痛み、歩くことができない状態だったので、わたしの罹りつけの整形外科を受診したところ、ドクターは「これは捻挫じゃないね」との診断。血液検査をすると、典型的な蜂窩織炎のパターンだった。さすがである。
 しかも、ドクターは日曜日もわざわざ電話をくれて、次女一人のために医院を開けて点滴をしてくれた。感謝感謝である。わたしも職種はまったく違うが、そんな姿勢を大いに見習いたいと思った。
 また、点滴の間にいろいろと世間話をして、(次女には申し訳ないが)なかなか楽しい時間を過ごした。

 さてと、あとレースまで1週間。初参加なので、どんなレースになるのか、今から初夏の高田の街を駆け抜けるのが楽しみだ。でも、暑いのは、厭だなぁ。

たまには「海釣りのち山菜採り」(5/31・6/1)

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 暦はもう6月。連日、気の狂ったような季節外れの暑さが続き、少々疲れが出てきたような気がする。これから4カ月もこんな暑さが続くかもしれないと思うと、なんだか憂鬱になってきてしまう。それでも今のところは空気が乾燥していてじめじめせず、カラリとしていることと、夜はかなり涼しいということが救いだろうか。

 先週末、5月31日(土)は、三女と久しぶりに上越の海岸で海釣りを、昨日6月1日(日)は、妙高市内の山で山菜採りを楽しんだ。久しぶりに二日丸々遊んだわけで、心身ともにリラックスすることができた。
 釣りはほぼ「坊主」で、メバルの稚魚が一匹釣れたのみ。負け惜しみのようだが、青い海と空に心が洗われたような・・・まあいいか。帰宅してから、炎天下の中、一時間ほどランニング。タイムはジリジリと上がってきている。今週末が楽しみだ。

 昨日の山菜採りでは、新緑と残雪のまぶしさ、そして空の青さに感動した。山でもやはり異常なほど暑かったが、清冽な雪解け水をすくって飲むと、春の味がした。というわけで、昨日も今日も我が家は山菜料理のオンパレード。質素だが反面、とても贅沢なメニューということになるかもしれない。
 今、唯一の悩みが山菜採りのときにブユに刺された右耳。猛烈に腫れて、痒いのはしかたないのだが、どうも音が聞き取りにくい。これにはかなり参っている。

〇日時・場所  2014年5月31日(土):上越市の某海岸で海釣り
             6月1日(日):妙高市内で山菜採り

初夏の上越路をさわやかに完走【高田城ロードレース(6/8)】

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 高田城ロードレースの「ハーフ男子高校生~49歳」の部に出場してきた。天候にも恵まれ、楽しく充実したRUNを楽しむことができた。

 ハーフマラソンの参加は、今回が3回目。実は、バリバリの「レース初心者」なのだ。一昨年、晩秋の大阪府の吹田市で開かれた「吹田万博国際マラソン」に参加してからだから、まだ2年に満たない。もともと、小学校から高校の体育の成績は、5段階評定で「2か3」といったところ。文字どおりの運動音痴である。そんなわたしが40歳を越えてもスポーツを楽しんでいるなんて、思ってもみなかったことだ。

 今日は朝から曇りがちな天気で、時折、ポツポツと雨が当たっている。それでも、なんとか大雨は降りそうもない。なんせ初めての大会なので、勝手が分からず、早めに会場の高田公園陸上競技場に到着し、ウォーミングアップ。その後、コウノトリさんと再会し、ともにハーフのスタート地点へ。

 いつものことながら、スタート前は落ち着かない。村山市長さんのピストルの合図で、8時50分出発。かなり前のほうに陣取っていたこともあって、結構なハイペースだ。まあ、マイペースで旅を楽しむことを基本に、いつものペースで進む。
 本町から仲町にスイッチし、旧北国街道を北上。雁木通りを見物しながら走る。それにしても、沿道の人たちの応援が元気だ。
 春日山が近くなると、高田駅へ回送に向かうリゾート列車「越ノシュクラ」が走っていった。田園地帯を駆け抜けながら、普段、じっくりと味わうことのできない風景を楽しみながら走る。
 給水所もちょうどいい間隔で設置されていて、ありがたかった。

 上越市役所から山麓線に入り、ジワジワと緩い上り坂になったあたりから、少々きつくなってきた。でも、普段走ることのできない山麓線の車道を走れるのは、こんな機会しかない。山麓線は、歩道は涼しそうだが、車道は暑い。とにかく自分の走りに集中する。
 向橋の折り返しというか、左カーブを過ぎたあたりから、どうも方向音痴になってきた。仕上げは、飯と北本町の立体。くたびれた体に、これがなかなか堪えた。
 本町通りに入ってからゴールまでは、思ったよりも早かった。
 ゴール手前、上越大通りを過ぎたあたりで、後からコウノトリさんに抜かれた。こちらは、もう抜き返す体力も残っていない。
 最後の力を振り絞ってゴール。タイムは、1時間50分48秒で、種目順位は193位(エントリー483人)。成績はともかく、充実感満点の旅だった。

 今回は、サポートタイツなしで走ってみたが、思っていたよりも意外と結構調子よく走ることができた。やはりふだんの鍛錬の結果なのかもしれない。コウノトリさんとは、確か8秒差だったような。ゴール後、ガッチリと握手を交わした。さすがです。おつかれさまでした。

 今回痛感したのは、わたしたちの「わがまま」のために、おおぜいのスタッフやボランティアの皆さんが真剣に汗を流しているということ。また、沿道の皆さんの応援にも、心を打たれた。こういう皆さんのおかけで、わたしたちは「旅」をさせてもらっているんだと、あらためて思った。この場を借りて感謝申し上げます。

 レース後、高校の部活が終わった次女を誘って道の駅あらいの「食堂ミサ」へ。わたしは味噌ラーメン大盛りを、次女はカツ丼を注文。食べる気満々のわたしだったが、レース後は体が食べ物を受け付けないことを知った。が、ゆっくりペースながらも完食し、食べるのも走るのも、ゆっくりペースが大事だということを知った。この後、次女はマリオンクレープでクレープを食した(よく食べられるなぁ?)後、帰宅した。

〇日時  2014年6月8日(日)
〇会場  高田城陸上競技場
〇大会名 高田城ロードレース大会

作業に汗流しながら今シーズンの安全祈る【妙高山系登山道整備(6/14)】

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 7月1日の妙高山系の山開きを前に、14日(土)、毎年恒例の妙高山と神奈山の登山道整備が行われ、わたしもボランティアとして作業に参加してきた。

 今日は、朝から生憎の雨模様。朝4時過ぎに目を覚ますと、屋根を叩く雨音が聞こえ、朝から憂鬱な気分にさせてくれる。ここ4年ほど連続で参加しているが、梅雨の時期ということで、かなりの確率で雨に降られている。

 この日は40人以上が5班に分かれ、関温泉、燕温泉、新赤倉温泉の3つの登山口から作業を行った。わたしたち8人の班は、燕温泉~湯道~北地獄谷~天狗堂~血の池~麻平~燕温泉へと辿るコースだ。朝5時すぎに、同じグループのユージ氏を拾い、6時前に燕温泉に集合すると、すでに多数の車が。おそらくタケノコ採りの車がほとんだだろう。

 ホテル花文さん脇の駐車場で打ち合わせを行い、補修用具を各自のザックに入れて出発。幸い、雨はそんなに強くなく、温泉小屋に着くと、陽が射し始めた。残雪の量は、平年並みか少し多いかもといったところ。先日の狂ったような暑さが続いた割には、意外と多いような気がする。霧に霞む光明の滝、称名の滝を右に見ながら進み、川原手前のつづれ折りの道へ。結構と崩壊していて、スコップで補修しながら進む。わたしは、赤いテープと赤いスプレー塗料を使って、ミスコースしないように要所要所にマーキング。「ここにマークがあれば、迷わないかな」と思いつつも、一方で過剰なマーキングは極力避けるべきという考えと葛藤しながらの作業となる。

 北地獄谷の雪の量は例年並みだったが、相変わらず右岸側からの落石が多い。雪面は硬いので、落石があったら、かなり勢いよく転がってくるはずだ。ガスで上部がよく見えないので、落石に注意しながらそれなりに慎重に進む。
 胸突八丁入口から上部の残雪量は、それなり。ピッケルとアイゼンがなくてもなんとかなった。胸突八丁は、年々荒廃が進んでいる印象を受ける。今日は、浮石の除去や応急処置のみとしたが、この区間は細い丸太で土留めと階段を兼ねた整備を進めるなど、抜本的な補修が必要だ。そうしないと、ますます荒廃が進んでしまう。
 全区間の半分ほどが雪で埋まった胸突八丁を抜けると、天狗堂へ到着。新赤倉温泉からのグループは、まだ到着していなかった。ここでしばらく休憩した後、補修作業をしながら北地獄谷へ下っていく。雨は相変わらず降ったり止んだりを繰り返しているが、美しい花々が気を紛らわせてくれる。。
 川原の分岐からは、往路とは異なり、麻平方面へ向かう。この区間はブナが美しく、なかなかさわやかだ。麻平から温泉街に向けて下り、途中から「日本の滝百選」の惣滝へ。ここも遊歩道の崩落が進んでいたが、霧に煙り、迫力ある滝の姿は健在だった。

 正午ごろに温泉街に到着し、花文さんの温泉に入浴。作業の後の温泉で疲れを癒した。それに、メタ珪酸たっぷりの温泉に入ると、先週土曜日に毛虫の毒にやられた箇所が、なんだかきれいになったような気がした。さすが、地球のパワーである。
 帰りに、連れのユージ氏とともに、お気に入りの中郷のそば処「文文(ぶんぶ)」で、ざるそば大盛り(800円)を食し、帰路に就いた。

 帰宅後、洗濯と洗車、作業の合間に採ってきたタケノコの皮むきの後、理髪店へ。帰宅すると、19時を回っていた。
 夕食は、山の恵み、タケノコ汁にタケノコご飯。今年の夏山シーズンの安全を祈願しながら(ほんとかよ?)、おいしくいただいた。

〇日時  2014年6月14日(土)
〇コース 燕温泉~湯道~北地獄谷~天狗堂~血の池~麻平~燕温泉
〇メンバー  わたしを含め約40人

地球の息吹を全身で感じた山【浅間山・前掛山(6/21)】

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 長野と群馬の県境にそびえる浅間山は、いわずと知れた日本でも有数の活火山。平成に入ってから3回ほど噴火しており、火口からは今も噴気が上がっている。天明三年の噴火による大惨事と主人公の女性の生き様を描いた立松和平氏の小説「浅間」は、ある程度脚色されてはいるものの、当時の様子や状況が克明に描かれているが、実際には、あそこに描かれている以上の壮絶で過酷な状況だったのだろう。
 浅間山は、それ自体が御神体であり、わたしたちのような人間が登ってはいけないもの・・・知らないうちにずっとそんなふうに思っていたのかもしれない。今回、初めて浅間山に登ってみて、「地球は生きている」「人間なんて、ちっぽけなもの」ということを痛感した。

 今回は、職場の「山の会」の山行だ。メンバーは、わたしを含めて20歳代から50歳代の男女5人。朝5時30分に妙高市街地の集合場所を出発して、上信越道経由で小諸方面。東部湯の丸インターで降りるつもりが、なぜかスルーしてしまい、小諸からUターンするというトラブルが発生するものの、気を取り直して登山口の天狗温泉の浅間山荘へ。ここで駐車料金500円を払い、準備を整えて歩き出す。少々出発が送れ、ちょうど朝8時の出発となった。

 登山道には、でかい石がゴロゴロと転がっていて、あまり歩きやすいとは言えない。カルデラから流れ出す虻堀川に沿ってトボトボ歩いていくと、一の鳥居、二の鳥居が現れる。この山、浅間山自体が信仰の対象ということを実感する。
 二の鳥居を過ぎ、徐々にカルデラ内部に入っていく。カルデラ内は草原のような穏やかな雰囲気だが、左右には、火山活動に由来すると思われる荒々しい岩肌を剥き出した外輪の山々が現れる。左手には、トーミノ頭~黒斑山の稜線が、左手には、文字どおり牙を連想させる「牙山」の尖った山々がお出迎え。トーミの頭からカルデラ内には、「草スベリ」という急な坂があり、登山道がカルデラ内に向かってつながっているのだが、あのどこを降りてくるのだろうか。火山館に向かう登山道の途中には、硫化性のガスが湧き出している場所もあって、ムードが盛り上がる。ツツジやイワカガミなど、花もチラホラ咲いていて、歩いていても飽きない。

 立派な火山館で大休止。今のところ、メンバー全員、体調は万全のようだ。充電の後、湯ノ平高原へ。カルデラ内部は、牧場を思わせるようなのどかな場所で、火山のすぐ麓にいることを忘れさせてくれるようだ。「賽の川原」の分岐を過ぎると、正面には、生命の息吹を感じることができない殺伐とした光景が広がる浅間山本峰が、左手には荒々しい黒斑山~蛇骨岳などからなる外側の外輪山が目に飛び込んでくる。メンバーは、個々のペースで、稜線まで耐え抜いて一歩一歩登っていく。
 思っていたよりも早めに稜線へ到着。後続もなんとか付いて来ている。この日は、外輪山の前掛山(2,524m)へ行く予定だったが、サクサクっと浅間山本峰の頂上(2,568m)を踏んでこようということに。分岐から本峰山頂方面を見ると、頂上には、かなりの人が入っているようだ。分岐に荷物を置き、山頂へ向かう。頂上には、あっけなく到着した。火口からは絶え間なく噴気がモクモクと上がり、火山性ガスの臭いが鼻を突く。これは長居はできない。5人で記念撮影の後、速やかに分岐へ戻る。
 今度は本峰の目の前にそびえている外輪山の前掛山へ向かう。赤茶けた荒々しい岩が露出した前掛山は、迫力満点だ。分岐から前掛山は、ほんのひと歩きで到着。間近で見る本峰もかなりの迫力だ。全員で記念撮影の後、避難用シェルターの近くで昼食を取り、下山。

 下りは早く、あっという間だった。車に乗って、走り出すと、バケツをひっくり返したような激しい雨が降り出していた。ラッキーである。職場の仲間は、少しずつだが、着実に一歩一歩前進しているようだ。さて、次はどこへ行こうか。

追伸:今回の山行では、いつものデジカメを忘れてしまい、しかたなくi-phoneで撮ったのだが、使いやすさと画像のきれいさにぶったまげた。アップルさん、すごい、すごすぎる。ところで、今日(6/23)は、朝から人間ドック。詳細な結果は後日になるが、血液検査で異常は発見されなかった。しかも、また去年よりも数ミリ身長が伸びていた。まだ成長しているのかも? というわけで、今夜は安心して自分へのご褒美(プレモルビール)をおいしくいただいた。

〇山行日時  2014年6月21日(土)
〇コースタイム  8:00浅間山荘登山口発~9:30火山館~11:19浅間山山頂~11:50前掛山山頂~分岐付近で昼食休憩・12:45出発~~14:40浅間山荘登山口発
〇メンバー  講釈師さん、テラジさん、ツネコさん、アーデルハイドさん、わたし
       (計5人)

梅雨空の下、笹ヶ峰高原・夢見平と山岳写真展2014へ(6/28・29)

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 梅雨真っ只中。上越妙高エリアでのドクガの大量発生や、局地的な集中豪雨の多発は、なにを意味しているのだろうか。

 そんな中、28日(土)は、笹ヶ峰高原から乙見湖の笹ヶ峰ダムを越えて夢見平へ。久しぶりの夢見平は、美しい花々と小鳥たちの賑やかなさえずりで迎えてくれた。
 今年、下界で狂ったように大量発生している「マイマイガ」の幼虫(毛虫)も、ここでは皆無。なんでも、標高1,000mを越える場所にはいないんだとか。妙高市の矢代山地から妙高高原でも異常発生し、山の木々は丸裸状態。特に矢代山地の状況は悲惨なものだ。
 夢見平、ロマンチックな名前とは裏腹に、壮絶な先人の暮らしがあったことは、意外と知られていない。この日は、天気があまり芳しくなかったものの、なんとか雨にあわず、ラッキーだった。

 29日(日)は、高田図書館で開かれている「久比岐ネーチャーフォトグラファーズ山岳写真展2014」へ。同会は、結成30周年とのことで、例年にも増して力作が勢ぞろいと感じた。
 山岳写真とは、膨大な時間と膨大な空間の一部を適切に切り取り、必要最小限の要素で「自然の息遣い」を大胆に表現することだと思っている。煩悩に振り回されているわたしには、真似できそうにない。
 すばらしい作品を鑑賞させてもらい、帰路に就いた。

山峡の楽園「海谷渓谷~海谷高地」(7/2)

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 代休を取って、糸魚川市の海谷渓谷から海谷高地(732高地)へ。目的は、すっかりご無沙汰してしまった渓流釣りだ。

 三境峠にある海谷三境パークに到着し、準備を整えて海谷高地へ向かう山道を歩き出す。駐車場には車が1台止まっていたが、どうやらこちらには入っていないようだ。
 前回、海谷には、5月10日に阿弥陀山を登りに来て以来なので、約2カ月ぶり。当時とは雪の量と緑の量がまるで違い、季節の移り変わりを実感する。

 30分ほど歩くと、対岸へと渡る渡渉点に着く。ここから竿を出し、釣りを始める。人の背丈をはるかに超える巨岩がゴロゴロと折り重なる渓谷は、迫力満点。しかし、上流の次のポイントに移ろうと思っても、巨岩がじゃまをして簡単に移動することができない。岩登りのようにわずかな岩の突起を掴んだり、グリップの悪いフェルト靴で、わずかなスペースに足を乗せたり、岩と岩の間に手足を入れたりして、そのつど、巨岩を乗り越えていくのだ。まさに、釣りをしながらボルダリングをしているような状況である。

 それでも要所要所で型のいいイワナがかかってくれる。渓谷には硬くなった残雪が残り、川の水はまだ冷たく、冷気が漂っている。雪の脇を通過した数分後、「ゴゴゴ・・・」とその場所の雪の塊が崩壊。巻き込まれていたら、ただごとでは済まなかったかと思うと、冷や汗が出てきた。
 しばらく釣り上がるが、どうしても越えられない巨岩が現れ、右岸を高巻くことに。しかし、川原に再度降り立つのはめんどうなので、滑る土の斜面を汗だくになりながら登り、海谷高地へ向かう登山道へ飛び出す。ああ、助かった。

 ここから高地まではわずか。高地入口の発電所の取水口に到着すると、どでかいヘビたちがお待ちかね。高地へ降り立ち、再び釣りを再開する。渓谷から一転して、広大な川原が広がる海谷高地は、まるで山峡の楽園だ。巨岩はないものの、流れにイワナは生息していて、そこそこの型の獲物がかかってくれる。5月に阿弥陀山へのアプローチで使った阿弥陀沢には、まだわずかに残雪が残っている。

 午後近くになると、水温が上がり、魚たちは獲物を積極的に追わなくなってきた。溝(どぶ)にいくつかの魚影が見え、試しに餌を投げ込んでも、まったく見向きもしなくなった。これはもう諦めるしかなさそうだ。
 6本のイワナのハラワタを取り出し、硬くなって残った雪の脇に生えている「ウルイ」を適量採取し、帰路に就く。Uターンした地点から歩くこと1時間30分、汗だくになって駐車場へ帰還。心地よい疲れとともに充実した一日だった。

〇山行日時  2014年7月2日(水)
〇山行地・コース  海谷三峡パーク~海谷渓谷~海谷(732)高地(往復)
〇メンバー  わたし単独

山頂は雲の中【燕温泉~天狗堂~妙高山(7/6)】

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 6日(日)の午後から南魚沼へ行く用事があったので、速攻で妙高山へ行ってきた。例年、7月1日の妙高連峰「山開き」の直後に登ることはほとんどないのだが、先月の登山道整備で燕温泉から天狗堂まで行ったものの、頂上まで行かなかったことがどうも引っかかっていたので、単純に山頂を踏んでみたくて行ってきた。

 この日の朝、珍しくバイク(ホンダナイトホーク250)で燕温泉の駐車場へ。早朝のひんやりとした空気の中を疾走するのは心地よい。途中、後ろからドゥカティのでかいデュアルパーパスが走ってきて、関山の交差点でわたしに手を振る。「・・・???」と思ったら、同じ職場のSさんだった。こんなマシンに乗っているとは、知らなかった。

 燕温泉に到着すると、すでにたくさんの車が。トイレの近くには、マイマイガの幼虫(毛虫)の死骸が多数。こんな標高の高い場所にまで侵攻しているとは。5:45出発。静かな温泉街から湯道に入り、温泉小屋へ。ここで小休止し、河原目がけて黙々と進む。6月中旬には、かなりの雪が残っていたが、胸突八丁入口付近にしか雪は残っていなかった。かなり雪解けが進んだ。前日、前々日は雨だったこともあり、タケノコ(ネマガリダケ)も伸びているようで、かなりのタケノコ採りの人たちが入っている。県外(長野)から採りに来ている人も多いようだ。それにしてもブユがすごい。たまらず秘密兵器・フマキラーの「ベープ未来」を装着すると、ブユたちの攻撃が緩んだ。すばらしい。
 十数人ほどを追い抜いて7:14天狗堂へ。藪を覗くと、ニョキニョキとタケノコが出ている。ここで欲望に勝てず、ついにわたしも少々「間伐」することに。出発し、登山道の脇に生えているものをボキボキ、ガサゴソとしつこく間伐しながら進むが、気付くと、かなりザックが重くなってしまっていた。早く登って早く降りようと思っていたのだが、まあいいか。
 朝は山頂が見えていたのだが、いつの間にか雲に覆われていた。暑くなくていいのだが、下界の景色は眺められそうにない。
 鎖場をクリアし、8:45、妙高大神の待つ山頂に到着。手を合わせ、今シーズンの妙高の山々での登山者の安全やもろもろを祈願。先客の若人二人組にあいさつをして、でっかい岩の上で軽食を取る。到着時にかかっていたガスは、スーーッと晴れ、三角点広場や妙高の外輪山、八ヶ岳が一瞬現れる。しかし、火打山や焼山などの頸城の山々は、隠れたままだった。

 9時すぎに下山を開始。またしても藪の中の間伐を継続しつつの下山となり、かなりの時間を要した。藪でゴソゴソしていたら、2回ほど登山者に熊と間違われた。ごめんなさい。

 12:12、燕温泉駐車場に到着。早々に帰宅してシャワーを浴び、そうめんを流し込んで、南魚沼へ向かう。長女を送り、魚沼三山の登山口数カ所を確認後、19時すぎに帰宅。途中、睡魔に襲われかけたが、なかなか慌ただしい一日だった。

○山行日時  2014年7月6日(日)
○山行地   燕温泉~天狗堂~妙高山(妙高大神)往復
○メンバー  わたし単独

のんびりと夏の安曇野探訪(7/20)

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 この三連休は、戸隠でファミリーキャンプをしてのんびりと過ごそうと準備していたが、初日19日(土)は、朝から雨が降ったり止んだりの怪しげな天気。全国的に不安定な天候で、雷に要注意とのことだったので、思い切って計画を中止。新井の市街地で開かれていた「妙高あらいうまいもん祭り」に足を運び、今を輝く妙高市出身のユーチューバー「ヒカキン」の凱旋ステージを観たり、グルメを食べたり、夕方に10キロランなどをして気ままに過ごした。

 翌日の20日(日)も引き続き不安定な天気との予報だったので、やはりキャンプを取り止め、久しぶりにドライブに出発。久しぶりに安曇野の景色を見ようと、長野県安曇野市へ向かった。最初に訪れた「大王わさび農場」は観光農園だが、今まで機会に恵まれず、訪れたことがなかった。敷地は思っていた以上に広大で、驚いてしまったた。敷地内には清水が流れているせいか、日向でも比較的涼しい。一面に張り巡らされた日よけネットの下には、清らかな清水が流れ、ワサビたちがすくすくと育っていた。わたし以外の妻、次女、三女はボートに乗っていかだ漕ぎ体験をして楽しんだ。
 名物のわさびソフトクリームは、なかなか美味。癖になりそうだった。
 農場からは、灰色の雲をまとった常念岳が望めた。やはり特に山は不安定な天候のようだった。
 それぞれの両親に土産を購入し、安曇野インター近くのモンベルショップなどで買い物後、美術館を見学し、犀川に沿って流れる国道19号で長野市へ。19号を走るのは久しぶりで、快適なリバーサイドクルージングが楽しめた。
 長野市内に入って「かっぱ寿司」で夕食。照明に照らされた飲食店や店舗の看板には、マイマイガかドクガらしき虫がびっしりと付いていて、気持ちが悪くなるほどだった。大量発生しているのは、妙高や上越だけではないらしかった。

 21日(月)は、ようやく朝から晴天が広がり、うだるような暑さが。三連休最終日ということで、リージョンプラザ上越のプールに三女と向かったが、予想どおりメチャ混み。わたしも年甲斐もなく、深さ3mの潜水プールに潜って遊んだが、何度も潜っていたら、さすがに耳が痛くなった。水遊びは楽しい。子どものころに帰るようだ。
 夕方にまた1時間弱のランに汗を流したが、妻は「よく体が動くね」と、半ば呆れぎみだった。

 せっかくの休みだったのに、山やキャンプには行けなかったが、久しぶりにのんびりとした三連休を過ごした。たまには、悪天候に感謝しなければ。
 そういえば、今日が梅雨明けだったっけ?

涼味満点・志賀高原池めぐり【志賀山~裏志賀山~四十八池(7/27)】

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 毎年恒例の「夏のファミリー登山」に行ってきた。行き先は志賀高原。硯川から志賀山(2,035m)、裏志賀山(2,040m)を登り、四十八池をぐるりと時計回りに一周しようというもの。天気予報は、ぐずつきぎみ(雷注意)の予報で少々雨に降られたが、それが逆に霧が幻想的なムードを醸し出し、美しい景色を堪能しながら家族4人で楽しく歩くことができた。

 メンバーは、妻と次女(高2)、三女(小2)、わたしの計4人。長女は勉学が追い込みらしく、今回は不参加だ。朝起きると、しとしと雨模様だったが、「行ってみて、雨なら温泉に切り替え」というつもりで出発。志賀高原の硯川に到着すると、時折薄日が射すほど。早速準備に取り掛かり、ペアの夏山リフトで前山湿原へ。リフトから振り返ると、笠ヶ岳(2,075m)の迫力ある溶岩ドームが後ろにそびえている。
 リフトを降りると、前山湿原の向こうに志賀山・裏志賀山、そして鉢山が鎮座している。整備された遊歩道を歩き出し、白いワタスゲが咲く前山湿原を楽しむ。しばらく進むと、右手に満々と水を湛えた渋池が広がっている。ゲンコツよりも小さな石が転がる遊歩道は、決して歩きやすいとはいえないが、気持ちのいい道である。
 分岐から左を進み、志賀山登山コースへ。志賀高原は、20万年前の志賀山の火山活動から形成が始まったとのことだ。今、わたしたちは、その志賀高原が形成された中心に足を踏み入れていることになる。登山道はそれにりに急だ。ほとんど山歩きをしない妻は、なんとかがんばって登っている。子どもたちは疲れた顔も見せず、淡々と登っている。志賀山の手前で雨が降り出すが、どしゃ降りというほどのことはない。どうやら寒冷前線が通過しているのかもしれない。歩き始めのころ、あまり涼しくなかったが、今では空気がひんやりしていて、半袖シャツ一枚でいるのが厳しいぐらいだ。

 志賀山山頂が近くなると、突然騒々しくなり、渋滞が発生。どうやら東京から来た中学生の一行で、男子だけで6クラスもあるらしい。こんな狭い登山道におびただしい数のガキどもがいるのだから、前に進むはずもない。学校登山を全否定するつもりはないが、人数や場所に応じた行動形態があるはずだ。例えば、数人から10人程度の小グループを編成して、一定間隔を開けて分散して歩くとか、行き先を分けるとか。この烏合の衆を引率する教員らしき者の様子を見ていても、山には不慣れな様子だ。ガイドの対応も甘すぎると言わざるをえない。近くでは雷も鳴り始めており、さすがにイラついてきた。
 申し訳ないが、先に行かせてもらうことにする。志賀山の三角点を越え、裏志賀山との鞍部に降り始めた辺りで、雨と雷が一段落したが、先にはまだまだ中学生の大集団が連なっている。せっかく美しい自然と鳥のささやきを楽しみに来たのに、これでは台無しだ。

 これは急いでも無理だと判断し、鞍部手前で昼食を取ることにした。集団が先に行き、ようやく静けさが戻ってきた。この場所からも池が見え、この狭いエリアにたくさんの池があることに驚く。
 昼食後、裏志賀山へひと登り。もう少し天気が良ければ、すばらしい景色が広がっているはずなのだが。まあまた再来すればいいさ。山頂の「志賀山神社」にお参りし、四十八池へと下る。

 志賀山神社の鳥居を抜けると、広大な四十八池の湿原に飛び出した。湿原の向こうにはガスがかかり、整備された木道の向こうには、幻想的な風景が広がっている。下を見れば、食虫植物のモウセンゴケをはじめ、珍しい植物が咲いていた。この植物に子ども二人は興味津々だった。
 水や池のある景色は、心にも潤いを与えてくれるようで、さっきまでのイライラはどこかに吹き飛んでいた。すばらしい景色のうえに、ひんやりと涼しく、ここはまるで「地上の楽園」のような場所だ。
 志賀山から四十八池周辺は、まるで箱庭のような美しい自然が印象的。秋に来たら、その美しさはまた違ったものになっていることだろう。

 硯川へ戻り、汗を流そうと、近くの熊ノ湯温泉の某ホテルへ。入浴料を聞いたところ、一人1,000円也!!! あまりにも高いので、ここはパス。標高と入浴料は、(極端に)比例するらしい。
 気を取り直して、麓の「湯田中温泉郷」へ。どこかにいい温泉はないかと思っていたら、「日帰り入浴」ののぼりを発見。「みやま温泉露天風呂 わくわくの湯」という日帰り温泉施設だった。浴槽は、広大な露天風呂と休憩室があり、料金は500円とリーズナブル。隣接する「民宿みやま」さんの経営らしく、簡単な食事も取れるのもうれしい。この食事の料金も比較的安価なようだった。
 露天風呂の開放感は抜群で、施設もきれいだった。志賀高原の登山の帰りにお勧めである。しっかりと汗を流し、車を妙高新井方面に向けて走り出すと、いつしか晴れていた空から大粒の雨が降り出していた。
 さてと、これで夏の登山シリーズ前半戦は終了。後半戦は、念願の北アルプスの頂を目指してみようと思っている。

〇山行日時  2014年7月27日(日)
〇山行地・コース  9:55硯川駐車場・夏山ペアリフト~10:00山頂駅・登山開始~11:16志賀山(三角点)~昼食休憩~12:24裏志賀山~13:00四十八池~13:50硯川駐車場
〇メンバー  わたし、妻、次女、三女

妙高山・火打山が舞台の小説「山女日記(湊かなえ著)」(8/8)

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 明日は早朝から日帰りで、糸魚川市の蓮華温泉から白馬岳へ行く予定だったが、台風の接近で天候が不安定なため、取り止め。来週の17日(日)に再挑戦することにした。予報では「曇り」だが、台風のために温かく湿った空気がグイグイと流れ込むだろうから、予報はあまり当てにならないと判断した。こうやって記事を書いている今も、雨がシトシト降り続いている。
 先週末の土日は、2日ともバッチリ仕事だったので、しばらく「山」はお預け状態だ。夏山シーズン真っ盛りのはずなのに、遅い動きの台風のせいで、異常な暑さと不安定な天候にやられっぱなしである。

 先日、朝日新聞の朝刊を見ていたら、小説の広告が載っていた。湊かなえ氏の「山女日記(やまおんなにっき)」(幻冬舎刊)だ。まだ7月に入って刊行されたばかりのようだ。気になったのは、この小説に「妙高山」と「火打山」という物語があるとのことで、早速購入して読んでみた。
 湊かなえ氏の小説を読むのは、これが初めて。いろいろな賞を受賞しているし、作品が映画化やテレビ化されていることを始めて知った。
 内容は7つの物語から成り、それぞれ悩める女性たちが主人公で、山を登りながらの心の中のつぶやきや美しい情景を描いたもののようだ。まだ全体の3分の1程度まで読んだが、「妙高山」と「火打山」の物語は読みきった。二つの物語は連動していて、それぞれの視点で描かれているのがおもしろい。
 これまで、結構社会的な小説ばかり読んできたせいか、少々物足りないというのが正直な感想だが、現場の状況を承知しているためか、妙高や火打の美しい情景がスッと脳裏に浮かんでくる。あっという間に2つの物語を読み切ってしまった。この分だと、一晩で残りの5つの話も一気に読めそうだ。
 妙高と火打の情景が美しく描かれていて、とても好感が持てた。「山ガールがいない」というのも、そのとおりだと頷いてしまった。実際に湊氏は現地に入って綿密な取材をしたうえで書いていることが、よく分かる。

 残念に思ったのは、「妙高山」のルビが「みょうこうざん」となっていたことと、焼山が「焼岳」になっていたことか。

 これを機会に、湊さんをお招きして、いっしょに頸城連山縦走&意見交換・講演会なんて企画もおもしろそうだ。(などと勝手に思ってしまった。)

 ※上の写真は妙高山山頂の様子で、この記事とは直接関係はありません。

台風接近前のスタミナ充電?【ミサ食堂~もろこし街道(8/9)】

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 今日は久しぶりの休日。昨日のブログにも書いたが、台風の接近で天候が不安定なため、山行は中止。天気は今一つなものの、朝から涼しくて過ごしやすい。
 ここのところの暑さと激務で少々バテずみだったこともあり、昼食はガッツリ、スタミナ補充ということで、中郷のミサ食堂へ。ここの名物のミソラーメン(800円)を食した。同じメニューだが、「道の駅あらい店」のものよりも、こちらのほうが味がはっきりしているような気がする。スープを全部飲み干したかったが、三女の「トン汁ラーメン(800円)」が食べきれないので、その救援だ。
 トン汁ラーメンは、とてもまろやかでヘルシーな感じ。野菜のうまみがしっかり出ていて、初めて体験する味だった。今度来たときは、しっかりと味わって食べてみたい。

 その後、腹ごなしのドライブで野尻湖へ。ここの寂れ方は深刻なようで、1時に出発する遊覧船乗り場は、小雨ということもあり、人影は疎ら。この野尻湖は、実は「上信越高原国立公園」の飛び地になっているのだが、意外と知られていない。
 ブラックバス、ワカサギ、コイなどが人間の手によって放流されているし、コイの餌まで売っている。商売のための遊覧船や貸しボート、釣り船が常時水面に浮かび、行き来している。護岸は人工物だらけ。ここへ来るたびに、「ほんとうに国立公園にふさわしい場所なのだろうか」と、強い疑問を感じる。来春に上信越から妙高・戸隠エリアが分離される見込みだが、それに合わせて、この野尻湖を国立公園から除外してはどうかと思うほどだ。

 その後、「もろこし街道」へ。いつもの店でもろこしをいただく。みずみずしくサクサク感あふれるもろこしに、甘しょっぱいタレがからんで、最高の「食後のデザート」だった。

 帰宅後、久しぶりに1時間ほどしっかりと昼寝。疲れていたらしく、ぐっすりと寝てしまった。
 夕方から雨の中を10キロ、1時間ほどランニング。雨のシャワーを浴びながら走るのは、とても気持ちよかった。久しぶりの雨に感謝しなくては。

 明日から明後日にかけて台風が接近する。太平洋側ではかなり大きな被害が出ているようで、気が抜けない。明日は朝から新潟市へ。気を付けて行って来ます。

暑さとは無縁の笹ヶ峰高原でファミリーキャンプ(8/14~15)

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 夏のファミリー企画第2弾、8月14~15日に、家族でキャンプを楽しんできた。メンバーは、わたしと妻と次女と三女の計4人。不安定な天気のため、最後まで行き先を決められずにいたが、ここ数年ご無沙汰していた「休暇村妙高・笹ヶ峰キャンプ場」へ向かうことに決定。車に荷物を満載し、10時半ごろに妙高市の市街地を出発。買出しを済ませて正午過ぎに標高1,300mの笹ヶ峰高原に降り立つと、さわやかな高原の風が吹き抜けていた。日中なのに、気温は20℃少々。下界のムシムシとした絡みつくような暑さは、ここでは無縁だ。
 ついでに言うと、下界で大騒ぎとなっている「マイマイガ」も、ここで見かけることはなかった。
 管理棟で手続きを済ませて、気持ちいい林の中でテント場の設営にかかる。

 1時間強の格闘の後、ベースキャンプの設営が終了。妻と子どもたちは散策に出かけ、わたしは早速、冷えたビールで自分の労を(勝手にグビグビと)労うのであった。
 散歩から帰って、妻と三女は食事作り。次女は勉学に励んでいた。

 夕食はシチューとご飯とサラダ。テレビやパソコン、ケータイ(笹ヶ峰は現在圏外)、そしてつまらない「柵(しがらみ)」から解放された環境に感謝しつつ、のんびりと家族の団らんを楽しんだ。

 夕食後は、恒例の「焚き火タイム」。焚き火でウインナーやマシュマロを焼きながら、ゆったりと満ち足りた時間を過ごした。ふと空を見上げると、いつの間にか満天の星空が広がっていた。幸いなことに、わたしはペルセウス座流星群の残党と思われる流れ星を見ることができた。子どもや妻は、うらやましがっていた。しかし、次第にうす曇りとなり、星空はかき消されてしまった。就寝前のナイトハイクを楽しみ、22時過ぎに就寝。

 翌朝は「雨が降らずラッキー」と思っていたら、朝食後、堪えていた雨がシトシト降り出した。雨の中、なんとか撤収作業を終えて、正午前、撤退。それでも不安定な天気の中、これだけ雨がもってくれたのは幸いだった。
 帰りに三女(小2)は、「楽しかったね。今度、いつキャンプに行くの? 早く行きたい」とのこと。うれしい一言であった。高校2年の次女も、満天の星空や生き物たちに満足そうだった。ファミリーキャンプ、いつまで続けられるのだろうか。「もう行かない」と言うまでは、続けたいと思っている。

〇日時  2014年8月14日(木)~15日(金)
〇場所  休暇村妙高 笹ヶ峰キャンプ場
〇メンバー  わたし、妻、次女(高2)、三女(小2)

白馬岳頂上

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