前週(4/19)の火打山~影火打~惣兵ェ落谷の山スキーのときから目を付けていた、笹ヶ峰高原を流れる川へ渓流釣りに行ってきた。釣果は、かろうじて「坊主」を免れた程度だったが、春の日差しを全身に浴び、残雪を踏みしめながらの釣行は、なかなか乙なものだった。
キャンプ場の入口を過ぎ、黒沢橋を渡った所で除雪は終了。すでに何台かの車が止まっていた。山スキーや釣りの人たちらしい。まあ釣果は期待せず、準備を整えて出発する。
まずは適当な所から川原へ降り、真川の流れへ向かう。夏場はダム湖の水が満ちている場所も、今の時期は一面の雪に覆われている。しかし、今日は気温がかなり上がりそうなので、それなりに注意が必要だ。
ザクザクと湖の真ん中まで行き、真川が湖に注いでいる箇所から釣り糸を垂れ始める。ひょっとして、湖に下ったイワナが育って大物になり、真川を遡っているかも・・・と、期待を膨らませながら、釣り上がって行く。餌はミミズ。予想したとおり、川の水量はかなり多く、魚たちは大きな岩や石の下でじっとしているのかもしれない。川の向こうには、白い衣をまとった天狗原山や金山が真っ白に輝いている。実は今日は、金山に行こうと思っていたのだが、気温がかなり上がる予報だったし、先週の山スキーで右の踵の巨大な水ぶくれがつぶれて、まだかなり痛いこともあって、お気楽な渓流釣りにしたのだった。が、あの白い斜面を見ていると、なんだかうずうずしてくる。
でも、のんびりと山を眺めながら、いや、山に見守られながら、こうして釣り糸を垂れるのも悪くない。
竿を出し続けるが、まったくアタリがないまま、とうとう杉野沢橋に到着。真川本流を離れ、鍋倉谷のほうへ向かうと、上流からドンブラコと雪の塊がいくつも流れてきた。気温の上昇に伴い、上流でスノーブリッジが崩壊したり、雪崩が起きたりしているのかもしれない。水はとても冷たく、十数秒で手の感覚がなくなってしまうようだ。
スノーブリッジの下を目がけて餌を流したところ、ようやくヒット。若干黒い色をした25センチオーバーのイワナだった。魚体の色から想像するに、この時期、まだ水温が低いため、笹ヶ峰の魚たちは、まだ奥底でじっと春の到来を待っているのかもしれない。
時間はまだ正午。このままだと不完全燃焼なので、場所を変えて釣りを続けることに。雪の林道をザクザクと歩き、黒沢へ。乙見湖の合流点付近から竿を出すと、すぐにアタリが。まだまだチビッ子のイワナだ。その後も、何尾か釣り上げたが、みんなリリースサイズばかり。というわけで、黒沢も早々に切り上げて撤収した。
心地よい疲れというか、まだ不完全燃焼のまま帰宅。晩飯前に一汗流そうと、右の踵に絆創膏を貼って、1時間ほどジョギングした。
実は、コウノトリさんからのお誘いもあって、6月8日に上越市で開かれる「高田城ロードレース」のハーフマラソンに急遽エントリーした。エントリーの締切日に連絡をもらい、衝動的にクリックしてしまったような・・・。もちろん高田城には初参加。普段はなかなか走れない場所でもあるので、今から当日が楽しみだ。
〇山行日 2014年4月27日(日)
〇山行地 笹ヶ峰高原~関川水系真川~鍋倉谷~黒沢
〇メンバー わたし単独