Quantcast
Channel: 妙高山麓発・サラリーマン日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 313

巻機山仰ぎ、清らかな流れに身を置く【魚野川水系登川(6/29)】

$
0
0



 6月最後の土曜日の29日、魚沼地域を流れる魚野川の支流、登川(のぼりかわ)で渓流釣りを楽しんできた。とは言っても、釣果はほとんど空振りだったが、久しぶりに出会った清らかで冷たい流れに足を浸し、緑豊かな山々を眺めながらの時間は、楽しいひとときだった。
 登川の位置は、巻機山の登山口に当たる南魚沼市清水集落の脇を流れる川といえば、山好きのかたには分かりやすいかもしれない。

 朝4時に起床して、前日の焼肉パーティーのダメージがまた少々残る中、胃袋に食料を流し込んで出発。天気はまだ降らないだけマシか。飯山市から津南町へ、ここから清津峡を越えて塩沢の国道17号へ。ここから南魚沼市の清水集落に到着。さすがに釣りか登山か分からないが、県外ナンバーの車がチラホラ。関越自動車道を使えば、首都圏からここまでわずかな時間でアクセスできるのだから、当然なんだろう。どこで竿を出そうかとウロウロするが、来た道を戻り、二子沢川との合流点から数キロ下流付近に車を止めて川へ降りる。

 時間はすでに7時を過ぎている。広い川原で準備を整え、さぁて、釣るぞと意気込むと、なぜか天からポツポツと小雨が。そういえば、前日夕方、ここ南魚沼には大雨洪水警報が出ていたらしい。
 その割りに水はクリアで、底まで見通せるほどだ。これは、山の土質が関係しているのかもしれない。水に足をつけてみると、驚くほどに冷たい。どうやら山に抱かれたこの川の水は、とてつもなくキレイらしい。

 川の中の石をひっくり返すと、小型の川虫は多数いるが、チョロ虫と呼ばれる虫の姿は見えない。川の中を覗いても、同様である。じゃあというわけで小型の川虫を付けて投げ込むが、ピクリとも反応がない。餌を変えて、ブドウ虫も同様である。そういえば、魚影がほとんど見られない。こりゃ獲物がいないのか、昨晩の大雨で流されてしまったのか。そう思いつつ、竿を振っていると、ようやく小さめの獲物がかかってくれた。以後、何度かかかるもの、比較的というかかなり小さい奴ばかり。たぶん、首都圏から近いので、たくさんの釣り人が入るからかもしれない。それでも魚体は比較的太っていた。餌が豊富にあるからかもしれない。

 しかし、でかい砂防ダムを上がり、発電所の取水堰では、大物がいるような兆候も。餌のブドウ虫の噛み切られ具合から、かなりでかくて用心深い奴なんだろうと思った。
 上流へと釣り上がっていくと、ようやく魚影が見られるようになってきた。穴場と思っていた場所が、実はそうではなかったようだ。

 「登川」という名前も、なんだかいい。「澄」という字のさんずいが、大水で流されたのか? 右側に移って「登川」になったのか? まさか? でも、この川の清らかさには心底驚いた。

 12時30分過ぎに釣行終了。イワナの腹を切ってみても、胃の中は砂がびっしりと入っていた。昨日の大雨の影響なのだろう。雨上がりは、釣果が期待されるのだが、持ち帰りは3尾のみという寂しい結果であった。が、ガスってはいたものの、巻機山の麓で清々しい時間を過ごせただけでもよかった。
 来春、4月か5月の連休あたりに、ここで山スキーと釣りを両方楽しむのもいいかもしれない。

 その後、南魚沼市で野暮用を済ませて、帰路に就いた。

 さて、今シーズンの懸案の一つ、南八ヶ岳行きが今週末(7/6~7)に迫ってきた。今回のパートナーは気心知れたKさんと、テントとシュラフを担いでの縦走である。天気と肩の痛み(電気ショック)が悩みの種だが、久しぶりのテント山行をのんびりと楽しんできたい。

○山行日  2013年6月29日(土)
○山行地  魚野川水系登川(南魚沼市清水集落周辺)
○メンバー わたし単独 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 313

Trending Articles